ホーム> ブログ

後継社長という人生

日本のブルーオーシャン戦略

2008年10月10日
おはようございます。
塾長の高橋です。

■最近、2社のクライアントさんとのミーティングで「ビジネスモデルをどう変えるか」という話がたまたま同時並行的に出ています。

ビジネスモデルを考えるフレームワークとしては、一番ポピュラーなものとしては、
(1)バリューチェーンで考える
(2)アンゾフマトリクスで考える
の二つがありますが、これらは基本として一応はおさえておくべきフレームなので、著書でも説明を簡単にしてありますが、中堅中小で一番使い勝手がいいのは「ブルーオーシャン戦略」です。

3月の後継者塾でも3時間で速習したのですが、塾生の評判はけっこうよくて、「あれ以来、うちの会社でも検討をはじめています」なんて声もありました。

■ブルーオーシャン戦略の復習
オリジナルは例の青い本ですが、最近「日本のブルーオーシャン戦略」(安部義彦+池上重輔著)というのが出ました。
さっそく読んでみたのですが、たぶんオリジナル翻訳本よりもわかりやすく実践的な印象です。

さて、ブルーオーシャン戦略を一言で言うと、
「価値をあげながら、それでいて、無理なくコストを下げる」
です。

ポイントは無理なくというところ。オペレーショナルエクセレンスとか、コスト削減、海外調達とかいった話を使わないところが目ウロコになります。

マイケルポーターの競争戦略では、
1.差別化
2.コストリーダーシップ
3.集中化(差別化してコストを下げる)
の3つが基本だとしています。

お気づきのようにこの考え方って、実は大企業の話なんですよね。
つまり規模経済や大量調達、コスト削減や業務改善をする余地がある経営資本がものを言うときの話。

が、ブルーオーシャン戦略は、
・大企業同士が火花を散らして戦っている土俵には行かない
・規模の経済ではなく、その土俵では必要とされていないものを削る
というものであり、資本ではなく知恵で戦う戦略。
中小企業は知恵で戦うわけですから、ぴったし(名古屋弁?)。 いや、むしろ戦わないということですが・・・

ブルーオーシャン戦略をざっと理解するならこれがよくまとまっています。
http://allabout.co.jp/study/bizenglish/closeup/CU20050704A/index.htm

■さて、「日本のブルーオーシャン戦略」の中で一番わかりやすいのが、ソニーのウォークマンの話。ERRCグリッドで整理すると、
※ERRCグリッド
除去:Eliminate, 減少:Reduce, 増加:Raise, 創造:Create

除去:録音機能、スピーカー
減少:微妙な調整、多機能
増加:使い勝手
創造:ファッション性+ポータビリティ

ソニー社内では「絶対売れない」といわれていたこのコンセプトを、当時の盛田社長が強引に推し進めました。盛田社長は「社内で反対が多かったので、これは売れると思った」というような記述を読んだ記憶がありますが、それぐらいの大胆さをもってERRCを検討していくのがポイントなのかなと思います。

■ちなみに高橋は、盛田社長の号令で社員を総動員させて電車の中でサクラ装着させ口コミ喚起させたという逸話を聞いて以来ソニーにあこがれて、新卒時と中途で三回も入社面接を受けてしました。全部落とされましたから、見る目がないのか、見る目があったのか・・・

■そのソニーがいつのまにか除去と減少のコンセプトから離れてどんどんウォークマンを進化させ、逆にシンプルに機能を絞った上でストレージ機能を創造したipodに負けてしまいました。
圧倒的勝者もいつのまにかレッドオーシャン的考えになります。それは大企業病のひとつの症状かも知れません。そしてベンチャースピリットをもったプレーヤーがブルーオーシャン戦略で市場創造していく。

言い換えれば、この厳しい時代であっても、知恵で戦うならいくらでも勝機があるということで、クライアントさんとのワークもそうですが、自分の事業でも、よりいっそう汗を流していこうと思っている今日このごろです。

■「日本のブルーオーシャン戦略」
アマゾンリンク
9784904336113[1].jpg



 

 

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 日本のブルーオーシャン戦略
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://koukeisha-juku.com/mt/mt-tb.cgi/34